2019年、EUプロジェクト「Native Grapes Academy」の一環として、「NGO Maestro Course」はカナダ、ロシア、日本、3カ国で開催されており、120人のワインプロフェッショナルを育成しました。2020〜2021年には、イタリア・スペインのクオリティーワインの促進を目指しながら、その3カ国で更なる数多くの教育・貿易活動が開催される予定です。
2019年、「Native Grapes Academy」が3カ国で120人の新しい「ヒーロー」たちを育成し、490つのワインの試飲を提供しました。
「Native Grapes Academy」(省略:NGA)はイタリアとスペインのワイン業界を代表する協会、Unione Italiana Vini (UIV) と Organización Interprofesional del Vino de España (OIVE) より主宰され、欧州連合(EU)より融資される教育プロジェクトであり、カナダ、ロシア、日本の3カ国でP D O・P G I・T S Gワイン、すなわちクオリティーワインのスペシャリストを育成することを目指している。
そういった「ヨーロッパ産クオリティーワインのヒーローズ」を育成するため、NGAはカナダ・トロント(9月15〜19日)、ロシア・モスクワ(10月28日〜11月1日)、日本・東京(12月2〜6日)、3カ国で「Native Grape Odyssey (NGO) Maestro Course」(ネイティブ・グレープ・オデッセイ・マエストロ・コース)を開催しました。マスタークラスは5日にわたる30 時間のセミナーから成り立ち、イタリアとスペインの土着品種や産地の気候および伝統を深めました。NGOマエストロのエデュケーション・デベロップメント・マネージャー、Rebecca Lawrence (レベッカ・ローレンス)は、レッスンのアプローチについてこのように言いました。
ヨーロッパの土着品種とそれぞれの土壌の関係、また品種の共通の文化・遺伝子的遺産を探究し、それによってワインの品質を区別する。これはNGOマエストロの方法論です。まず、土壌の特徴を分析し、その後、そこの土着品種がその土壌に適する理由を説明します。
マスタークラスの参加者にはテキストも提供されました。コース名を参照し、タイトルは『Native Grape Odyssey Volume I』であり、全6冊の第1巻となります。著者は、栽培学の分野において有名な2人、ミラノ大学教授アッティーリオ・シェンツァ(Attilio Scienza)と研究者・ワインライターのセレナ・イマーツィオ(Serena Imazio)。
ワインの勉強は特にそうですが、本から得る知識だけで十分ではありません。そのため、レッスン中のテイスティングに加え、ウォークアラウンドテイスティング式の試飲会も開催されました。このイベントは、ワインインポーターにとって商品を出品するきっかけとなり、大勢のワインプロフェッショナルやワイン愛好家を集合しました。
NGAプロジェクトは毎日SNSを通じてイタリア・スペインワイン業界に関する最新情報を配信し、無料で使える学習資料を提供します。また、2019年11月にNGO Tasting Webappが公開されました。ワインテイスティングノートのオンライン登録やそれのシェアなど、便利な機能の完備したアプリで、オンラインテイスティングダイアリーのように利用できます。
2020〜2021年には、NGAプロジェクトは旅を続け、ワンデーセミナーや試飲会を企画する予定です。そして、新しい仲間を迎え、NGOコミュニティが拡大します。
詳細は追ってホームページやS N Sに掲載します。
【Native Grape Odysseyについて】
Native Grape Odysseyとは、欧州連合に融資され、Unione Italiana Vini (UVI)と Interprofesional del Vino de España (OIVE)より管理される、カナダや日本、そしてロシアでPDO (原産地名称保護)やPGI (地理的表示保護)ワインの振興を目標とする教育プロジェクトです。この目標を達成するために、この3カ国において、およびこの3カ国で活躍しているワインインフルエンサーやワインのエキスパートをイタリアのヴェーロナに招待することによって、ワインセミナーやワークショップ、そしてB2Bミーティングを開催します。